http://www.asahi.com/international/update/0616/TKY200906160159.html?ref=rss
以前に気になっていたニュースで
なるほどと思う考察が田中宇先生の国際ニュース解説で出ていたのでご紹介致します。
世界不況は終わりつつある??
米国やG8が、粉飾によって不況脱出の演出を続け、その演出自体がドルや
米国債に対する国際信用を揺るがせている一方で、G20はドル離れを画策し
ている。各国の中央銀行は、来るべきドル崩壊に備え、外貨準備の4-5割を
金地金に替えておこうとして金を買い漁っていると、ロイター通信が報じている。
http://www.forbes.com/feeds/afx/2009/06/11/afx6534033.html
Cenbanks could justify sharp rise in gold holdings-WGC
対米従属一本槍のわが日本だけは、無策のままかと思いきや、そうでもない
かもしれないと思える事件が報じられた。イタリアG8財務相会議の5日前に
あたる6月3日、イタリア北部のミラノからスイスに向かう列車の国境検問で、
2人の日本人男性がスーツケースの中に合計1345億ドル分の無記名の米
国債を隠し持っていることを、イタリア当局が発見し、資金洗浄を禁じる法律
違反(無申告で巨額有価証券を持ち出そうとした容疑)で2人を逮捕した。
50歳代の2人は、スーツケースに隠し底を作り、1枚5億ドル相当の米国債
を249枚と、その他の米政府系債券10億ドル相当を10枚持っていた。
http://www.asianews.it/index.php?l=en&art=15456&geo=2&size=A
US government securities seized from Japanese nationals, not clear whether real or fake
2人が持っていた債券が本物だとしたら、それは日本が所有する米国債の
4分の1にあたる。そして、2人は世界第4位の米国債保有者になる(3位は
ロシア政府、5位は英国政府)。さらに、イタリアでは法律で、無申告の巨額
現金・有価証券を摘発した場合に摘発額の40%を罰金として没収することが
決まっており、伊政府は国家予算の5%以上に当たる380億ドルの収入を得
ることになる。
この事件はイタリアの新聞(il Giornale)が報じ、ミラノの日本領事館も、
伊当局が2人を逮捕したことを認めた。しかし、わかっていることはそこま
でで、2人が本当に日本人なのか、米国債は本物なのかなどは報じられず、欧
米や日本のマスコミは、2人が逮捕されたこと自体もほとんど報じていない(
英国の新聞が報じた程度)。2人の逮捕から2週間近くが経ち、米国債の真贋
も判明しているはずだが、伊当局は2人の名前も発表せず、司法手続きにも入
っていない。
・・・・・・・・・
続く